アクアリウム・ソノリティ

By | 2015年3月10日

耳を貸さぬ人々の決めつけ。
自らの劣等感や他人へ干渉する恐怖。
人はいつしか気付かぬうちに、アクアリウムの中で生きることに満足し始める。
その不条理に気付いた私の言葉なら、そのアクアリウムを超えて、誰かに届くだろうか?

泣きわめく子供 雑踏の中 煩わしそうに
母親は諌め大人は耳を塞ぎ素通りする

その子は何を言ってるの? 心の寒さや無関心な世界の虚しさ?
きっと少し向き合えば 気付けるはずの優しさや温かさは求める手に背を向け

あ゛あ゛あ゛…… 泣げく

断定する抑圧から
押し込め閉じられた
檻の中で

ただひたすら喚き続け
乾く言葉は自らを

覆い尽くす
アクアリウムへと
水没する果て
僅かに映るのは

街外れの路地裏 埃は舞い 指を汚す
払うように弦を弾き歌を歌うギターリスト

奏でるのは夢・理想 未来への渇望 いつか自分が世を変えるだろう
伝えるべき相手はただの一人もなくそれが心地良いとさも苦し紛れにさ

あ゛あ゛あ゛…… 叫ぶ

限界だと蓋を閉めて
静かに膝抱え
瞳閉じた

膠着する魂から
生まれる殻は自らを

覆い尽くす
アクアリウムへと
水没する果て
理を見通し

空の信仰者
我欲の政治家
嘯く偽善者
生きる人々

声を上げる 腕を振るう
僅かに綻んだ
ヒビを叩く

反響する不協和音
劈くほど深く求めてた

ただ一つの
アクアリウムから
零れ落ちた音
誰かに聞こえるの?

お世話になっている雄之助先生への歌詞提供1曲目です。
なんていうか哲学的ですね。

この曲に限らず、雄之助先生の書く曲はEDMがメインということもあってか、
メロディが複雑な曲が多いです。
その複雑さから、普通の文章的歌詞を書いてもメロディに載り辛い為、
歌詞を短い文字数や単語ベースで区切る必要性がでてきます。
故に言葉が抽象化されやすく、結果として哲学的な歌詞になり易いです。

いや、私が抽象化された言葉を載せるの好きなのが大部分ですが……

歌詞の意味はこんな感じ。

何かが悪いと思っている。
耳を傾けなきゃいけないことがある。
でも、それらは誰の元にも届かない。
何故なら人々は、気づかぬうちに自らの殻に籠ってしまうから。

自分の殻の中はとても居心地が良い。
誰も傷つけないから。誰にも傷つけられないから。
そこは完成されたアクアリウム。

でも、それならば人は言葉を持つ意味を失ってしまう。
だから、その自らを覆うアクアリウムに気付いた私なら、
そのアクアリウムを超えて、本当に伝えるべき言葉(ソノリティ)を伝えられるだろうか。

敢えて結論は出しません。
曲を聴いて、歌詞を読んで、考えて。
自分で出した答えが正解です。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です